・ ページ42
佐久間side。
.
「Aちゃんはそんなんじゃないですー
大事な同期!それ以上も以下もないよ。」
渡「ふーん
その割にはマーキングしてんじゃん」
「はあ???」
また間の抜けた声を出してしまうのも許して欲しい。
さっきから翔太の伝えたいことがイマイチ分からん。
渡「座るのも隣だし、今だってしれっと自分の服渡すし…」
「それはAちゃんだって知ってる奴が近くに居るほうが安心でしょ?そんで服ひとつ借りるのも気ぃ遣うよーな子なの!あの子は!」
だから俺が押しつけたってだけで。
…この前俺のパーカー着てたAちゃんが無性に可愛く見えたとかそういうわけではなく。
めめナイス!とか思ってないし。別に。
心の中で誰に向けてか分からない言い訳を並べていると、ふーん?って意味ありげに翔太が口角を上げた。
渡「じゃあ俺遠慮なく樹の肩持っちゃうけどいいよね?」
岩「なんで樹?」
渡「あいつこの前合コンで彼氏に浮気された女の子宥めてるうちに惚れちゃったんだって。それがA。」
Aちゃんって合コンとか行くんだ…って思って、待って?それって佐久間が背中押したあの合コンじゃね?って点と点が繋がった。
彼氏への腹いせにって思ってたけど…行かせなきゃ良かった。
…ん?なんでそんなこと思うんだろ。
阿「へぇ…ま、失恋を忘れるには新しい恋って言うし良いんじゃない?樹なら。なんだかんだ一途でしょ。」
渡「そうなんだよねー
久々に見たわ、本気の樹。
だから佐久間がただの同期だって言うなら協力してやってよ」
「…考えとく。」
だって俺はAちゃんの意思を一番に尊重したいし。
何があってもAちゃんの味方で居たいから。
Aちゃんが樹を選ぶなら…その時は協力すると思うけど。
渡「…おもろ」
阿「翔太。」
岩「阿部も面白がってんでしょ」
阿「…バレた?」
悶々とする俺の耳には3人の声なんて届かない。
協力する日なんて、出来れば来なきゃいーのに。
そう思うのは、仲の良い同期が取られたような気がするから?
妹に彼氏が出来るってこんな感じ?
弟しか居ないから分かんねーや。
弟に彼女が出来るのは嬉しいのに。
変なの。
今までだってAちゃんには彼氏が居たのに。
椿「お風呂ありがとう〜」
「待ってました!」と言わんばかりに擦り寄るツナ。
「くすぐったいよ〜」ってAちゃんは笑う。
君が笑っててくれたらそれでいい。
はずだよね?
718人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あむ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!暖かいお言葉嬉しいです^ ^更新がんばります! (3月27日 13時) (レス) @page34 id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お話の流れと展開が好きです (3月26日 21時) (レス) @page36 id: 5ebabfabca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あむ | 作成日時:2024年3月18日 23時