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佐「照走って来たのー?」
岩「うん。暇が出来ると動きたくなっちゃう」
阿「今日非番だもんね」
確か、非番の日は呼ばれたらすぐ迎えるようにしておかないといけないんだっけ?お休みとはまた違うんだよね。
園に救命救急の講習をしに来てくれる消防士さんに聞いたことがある。
岩「…あ、そうだ佐久間。
舘さんと康二迎えに行ってやってよ。」
佐「にゃ?なんでー?」
岩「車で行ったのに常連さんに飲まされちゃったんだって。もう終電も無くなるし」
「阿部でもいいけど」ってひかるさんが言うと、徐にじゃんけんが始まった。結果はさっくんの勝ち。だったんだけど…
佐「うあっ…ちくしょー!喜んで行かせていただきます!」
「へっ」
岩「うちではなんでも勝った人に権利が与えられるの」
阿「何か選ぶのも勝った人からだし、例えば皿洗いとかでも勝った人がする」
「へぇ…なるほど…」
佐「負けたからやらされるーってなるより勝って潔く受け入れる方がなんか良さげじゃん?」
確かに、その理論は分からなくもない。
車のキーを持ったさっくんが「いい子にしててね」って私の頭にポンと手を置いた。
「さっくん…私子どもじゃないよ」
佐「にゃはっ ごめんごめん!
じゃ、ちょっくら行って来るわ〜」
岩「気をつけてね」
阿「行ってらっしゃーい」
膝の上でくつろいでいたツナの前足を拝借してフリフリ。
いつかのさっくんみたいに「いってらっしゃい」ってアテレコしておいた。
顔を蕩けさせて出て行ったさっくんは絶対将来親バカになるタイプだと思う。
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「あの…今日も突然お邪魔しちゃってすみません…」
キッチンで水を入れていたひかるさんに声を掛けた。
岩「ああ…佐久間から聞いてたから大丈夫。」
「…ラウールくんのこと、さっくんに教えて貰いました。」
その名前を聞いて意表を突かれたような表情をしたひかるさん。少し考える素振りをしてから、私の斜め前の椅子を引いた。
岩「家、まだ決まってないんでしょ?」
「…はい」
岩「佐久間から聞いたかもしんないけど、オーナーとは話がついてて俺が仲介することになってる。
後は住人の許可と、Aさんの意思だけど…」
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あむ(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!暖かいお言葉嬉しいです^ ^更新がんばります! (3月27日 13時) (レス) @page34 id: 3fabfc8fab (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お話の流れと展開が好きです (3月26日 21時) (レス) @page36 id: 5ebabfabca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あむ | 作成日時:2024年3月18日 23時