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目「俺がなんかしたからふてくされてんでしょ」
「Aがワガママなだけだもん」
目「いいよ、言って」
肩に回した腕でAの頭なでなで。
「…お仕事でも女の人と接触してるとこ見たくない」
目「…」
「ほら、怒った」
目「んー…怒ってはないよ。でもそれは難しいことだから。Aが嫌な気分になっちゃうのもわかるよ。でも何度も言ってるけど、俺が好きなのはAだけだし、共演者さんとはなにもないから」
「なんかさ、我慢してるのわたしだけなんだなーって。やだなって思ったしモヤモヤしたの」
目「…うん、ごめんね」
「もうつらくて限界を迎えました」
目「そしたらさ、俺が出てるドラマとか、無理して見なくていいよ。ほんとは見てほしいけど、それでAが悩んだり、悲しんでるとこ見る方が嫌だから」
「…」
目黒はAを横向きに膝の上に乗せた。
落ちないように支え、Aの顔を覗き込む。
目「話してくれてありがとね。俺が個人の仕事頑張れてるのは、Aやメンバーがいてくれるおかげだから。Aがいなかったら俺やってけないよ?」
「わたしよりいい人なんてたくさんいるよ」
目「いないよ。俺はAが一番だと思ってる」
「わかんないよ。これから出会うかもしんないじゃん」
目「絶対ない」
「こんなワガママな女別れた方がいい」
目「なんでそういうこと言うの?Aは俺と別れたい?」
首を横に振るA。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2024年3月28日 15時